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C&C ひきこもり家族コンサルティング
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C&Cが運営する「ひきこもり家族コンサルティング」の相談実践と研究活動から、ひきこもり当事者を抱えて悩んでいるご家族に一般的に通用すると思われる助言がいくつも生まれてきており、ひきこもりオンラインハンドブックでも何度も紹介してきました。本概説記事では、その基本をコンパクトにまとめます。
ひきこもり問題を抱えていらっしゃるご家族の方に対して一般的に差し上げることが可能なアドバイスがありです。確かに、一つひとつのケースでは最適な対応は異なってくるのですが、一般論として採るべき方策というものはやはり存在し、この記事では具体的な状況によらない助言について考えてみたいと思います。
まず、ひきこもり当事者と家族が距離を取るということが、初期段階で極めて有力です。ひきこもり状態が存在している場合、既に本人と家族との間で円滑なコミュニケーションが失われている可能性が非常に高いと言えます。ひきこもり状態に関連するストレスの大きな部分が、そういったコミュニケーション上のストレスに起因しています。(特に家族が)長期的なことをゆっくり考えるためにも、一旦本人と距離を取り、そうすることでストレスを減らすということは重要なアクションであると言えます。
距離を取るということは、具体的には物理的な距離を取ることと社会的な距離を取ることに分けられます。本人とご家族が物理的に接触する機会が多いと、コミュニケーションを取る機会も増えてしまいます。だから、そもそも物理的に接触する機会を減らすことが役に立ちます。例えば、ご家族の側で(ご本人が入って来ない)自室を確保できると、そのような物理的な距離を取ることができます。
他方で、社会的な距離を取ることは、本人と家族とで協力して社会的なアクションを取ることを止めるということです。例えば、携帯電話の料金など、世帯を単位として社会的な何らかのアクションを取っている場合があります。こういった世帯単位の行為は、家族内でのコミュニケーションが円滑であるということが前提になっており、その前提が失われていると機能不全に陥りがちです。大きなストレス源になってしまいますので、なるべく個人レベルで生活できるように変化していくことが重要です。
こういった距離を取る行為は、主にご家族の側に余裕を生み出すためのものです。だから、他のストレス解消法も存在すれば、それはひきこもり問題にプラスに働きます。しかし、距離を取ることその他のストレス解消だけでは、ひきこもり状態に内在する問題の解決には至りません。ひきこもり状態にあるご本人が支援を受け取る必要があるのではないか、その必要な支援を受け取れていない状況にあるのであれば、その状況を改善する、そういった段階になって初めてひきこもり問題が解決したと言えます。
ひきこもり状態にある本人がどのような支援を必要としているのかの見極めは、ご家族だけでも不可能ではありませんが、専門機関にご相談いただくと効率的であると思われます。必要に応じて専門家にご相談されることをお勧め致します。
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ひきこもり問題に対処する際に自室を持つべき理由 問題から距離を置ける「安全地帯」の大切さ
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