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C&C ひきこもり家族コンサルティング
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ひきこもり問題におけるルーティーン的な対応方法は、本人の言っていることによく耳を傾けるということです。ひきこもり状態の人に対して高圧的にガミガミ言う方は少なく、ひきこもり本人の好きなようにして欲しい、困っていることがあったら言って欲しいという穏和なスタンスの家族や関係者の方がほとんどです。これはいわばひきこもり本人の自由に任せるべきであるという考え方であるとも言えますし、またひきこもり本人の主観を決め手とする見方であるとも言えます。
このような方針はさほど間違っている訳ではありません。確かに本人の意向を尊重することは大切ですし、たとえ親子関係があっても、成人に対してあれこれと一方的に指図することはできません。しかしながら、本人の主観に頼ったり本人の自由に任せたりすることは、問題の解決に結び付いていません。それは、ひきこもり本人が自分の人生に対するコントロールを喪失することによってひきこもり問題が生じているからです。そしてコントロールを喪失しているのは、ひきこもり本人が自らの置かれている状況、特に自らの社会的関係を、理解しづらくなっているために他なりません。
そうすると、ひきこもり本人に対して、ひきこもり本人の自由を強調したり本人の気持ちを強調したりする行為は、必ずしも良い影響を与えないということが分かります。ひきこもり本人がひきこもり状況を生じさせているような不自由や理解不能を既に特定している訳ではないからです。ひきこもり本人が何らかの原因を特定したと思っていても、客観的にはそれは困難の原因と評価できるようなものではない、誤った特定であることがほとんどです。こういった場合に、いくら本人に任せてみても、状況が改善するとは思われません。だからこそひきこもり状態は自分で脱出しにくい苦境であり、支援を必要とするものなのです。
したがって、ひきこもり問題の解決に必要なのは、最後まで客観的に本人が抱えている問題を分析して、その分析に基づいて支援を行うことです。支援にはもちろん本人の同意が必要ですが、それは本人が要求する手助けに支援者が全て賛成すべきであるということを意味しません。状況認識に失敗している(と客観的には評価できる)ひきこもり本人の言うことを聞いても、状況を改善することはできません。専門家の助言の下で客観的に状況を把握していくことが、ひきこもり問題における最善の対応方法です。
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