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ひきこもりオンラインハンドブック
「ひきこもり」から問いかける 現代の制度化された教育の盲点

教育を受けることが教育制度に従うことに尽きないような社会が望まれます

多くのひきこもり事例が、教育と何らかの形でかかわっています。例えば、不登校とひきこもりは連続的な事象であると思われています(そしてそれはある程度まで正しい理解です)し、大学受験の失敗を機にひきこもりが始まるというケースもあります。しかしなぜひきこもり事例に教育が係わっているのでしょうか? というのも、ひきこもりは就労を避けて自宅に閉じこもっているという事象とされ、必ずしも学ぶこととは関係ないと思われるからです。

 

両者の隠れたつながりは、教育の制度化とでも呼べる現象によるものです。ここで教育の制度化というのは、制度的な文脈を離れては教育(を受けること)を考えることができなくなることを言います。例えば、中学校や高校に通わないと教育を受けられない、大学に入学するためだけに勉強する、といった現象は全て、教育が教育制度に従属させられていることを表現しています。学ぶために教育制度があるはずなのに、現にある制度に合わせることが学ぶことと同一視されているからです。

 

この教育の制度化という現象は、二つの仕方でひきこもり問題と関わります。一つには、制度に合わせることが学ぶことと同一であるならば、そもそもなぜ学ぶことが必要なのかという疑問が自然になります。教育の意義が「社会を発展させるために」というような露骨に社会的なものになると、反対に教育の普遍的な意義、つまり教育を受ける側一人ひとりに訴えかけることができる意義が問われることになります。しかし教育の重要性に関する普遍的な理由は実際には見失われてしまっているので、教育の社会的意義を受け入れない者に対して、私たちはたいてい教育の価値を解く言葉を持ち合わせていません。だからある種のひきこもりは私たちの理論的な欠落に対応して、教育を避けている(そして社会的評価を獲得できず、取り組むべき知的課題を持てない)と思われます。何の意義もないのなら(あるいは単に社会の側の都合でしかないなら)、教育を受ける必要なんてない、というわけです。

 

もう一つの形では、教育が制度化しているので、辛うじて制度的教育に残存している価値が、制度にアクセスできない人に対しては閉ざされているということがあります。これが不登校や大学受験失敗から連続的にひきこもっていくというケースと関連しています。もし教育と制度が分離していれば、制度的に劣位にあったとしても、それなりの代替的手段を採用できるはずです。しかしながら教育と制度が癒着してしまっていると、制度に組み込まれないと全く必要に応じた教育上のサポートを受けられないという状況に置かれてしまいます。たとえ就労の側面で何とか損失をカバーすることができたとしても、失われた教育機会は取り戻せません。

 

これらの問題を解決するためには、そもそも教育とは何であるかを今一度考察していく必要があります。たとえそういった根本的な課題を一旦後回しにするとしても、教育の制度化に対応して制度から独立した教育を社会のどこかで提供していく必要があります。一般にひきこもり支援も、単にひきこもりと呼ばれる人の数を減らそうとするのではなく、より大きな文脈の中に位置付けられなければ、問題の十分な解決に至りません。以上で検討したような事情を踏まえると、ひきこもり支援において考察と対応が必要になる事柄の一つに教育も含まれている、と言えるでしょう。

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