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定型がASDと付き合う上では「適切に質問する」ことが最も重要である(自閉スペクトラム症の人と定型発達の人の付き合い方㊸)

質問をしましょう

ASD(自閉症スペクトラム症、以下同様)と定型(発達障害当事者でない人、以下同様)との付き合い方で最も重要なことの一つは、定型がASDに対して適切に質問することです。他の記事でも質問をすることの価値について論じていますが、この記事でも改めてその重要性についてポイントになるところを強調していきたいと思います。

 

第一に、定型はASDについて色々な仕方で誤解しますが、そういった誤解のうちでも、相手のことを理解できているという誤解ほど根本的なものは他にありません。定型はASDに対して相手のことを理解できていない場合でも理解できていると思い込む傾向にあります。この傾向は次のような推論によって作り出されています。すなわち、相手についてかくかくしかじかであると自分は思っており、そのように思っていることについて相手方からの訂正がないから、相手方は実際にそのようである。このような推論には、自分の思っていることについての相手方からの把握が前提とされています。しかしながらそのような把握は定型に固有の特徴であって、ASDは少なくとも定型と同程度に精確にそのような把握を持つことはできません。定型が相手方の能力について根本的な誤解に陥っていると、以上のような仕方で誤解を増やしていくことになっていまいます。

 

第二に、ASDは定型とは異なり、質問されることについて前向きです。定型はしばしば質問に対して怒りを向けることがあります。「当たり前のことを聞くな」という応答を目撃したことがある人は多いでしょう。定型と定型の間では多くの事柄についてお互いに暗黙に推測することがマナーの一部になってしまっているとも言えます。これに引き換え、ASDは通常、疑問を明示的に言語化して定式化することについて否定的に振る舞いません。そこで、定型に対してであれば投げかけることを定型が躊躇してしまうような質問に関しても、ASDはかなり率直に応答するという現象が観察できます。定型からの質問という形であれば、ASDと定型との間のコミュニケーションにはほとんど摩擦が生じません。

 

これらの考慮を踏まえると、定型の方にはASDの方に質問することをぜひお勧めしたいということになります。もちろん適切な質問が何であるのかということには、ケース全体への見通しと熟練が必要になります。そこでC&Cでは、定型の依頼者様がASDの方とのコミュニケーションに悩まれている場合には、依頼者の方に特定の質問すべき内容を申し上げ、依頼者の方にその質問を投げかけてくるようにお願いするという風にしております。実際に質問してみると思ってもみなかった回答を受け取ることができたという感想をお持ちの依頼者様がたくさんいらっしゃいました。C&Cにご来談中以外の方にも、ぜひ質問によってコミュニケーション関係を築くということにトライされることをご検討いただければと思います。

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