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ASD(自閉症スペクトラム症、以下同様)が苦手にしていることの一つに、時間的な変化について自分で物語を作って報告するということがあります。この記事ではASDが持っているこのタイプの苦手について、それがどのようなトラブルを定型(発達障害当事者でない人、以下同様)との間に生みうるのかを解説します。
まず「時間的な変化について自分で物語を作って報告する」ということがどういうことなのかを説明します。一番分かりやすい例は、反省です。何か良くないことをしてしまった時に、後で振り返って良くなかったと思い、新しい自分はこれこれこういう風に変わりました、という報告を他人にするという場合があります。ASDはこのタイプの総括を苦手としています。それはASDには反省することができないということではなく、ASDが過去の失敗について話すと客観的過ぎて人ごとに聞こえてしまうデメリットがあるということです。
考えてみれば、反省というのは不思議な営みです。反省されていない良くない行いをしたのも、反省していてそういった良くない行いを止めることを決意しているのも、どちらの同じ自分であるからです。しかし同じ自分がどうして相互に矛盾した態度を取れるのでしょうか? 矛盾というのは良くない行いをしてかつその良くない行いを止めるというところに矛盾があるということです。もちろん普通の人はここに矛盾があるとは考えません。それは異なる時間的時点において異なる態度をとっていても矛盾にはならないからです。
しかしながら、メカニズムは不詳ですが、異なる時点で矛盾した態度をとるということについてASDは直感的な把握を持つことを苦手としております。この点でASDが正確に何を苦手としているのかは不明なところがあります。他人が上のような反省の物語を正確に記述した場合、ASDが理解できないとは思えないからです。ですが他人ではなく自分で上のような反省の物語を紡ぐことが求められる段になると、ASDは定型のようには上手く物語ることができません。
このような違いもASDと定型との間のミスコミュニケーションの淵源として意識しておく必要があります。なぜなら人は(特に定型は)反省しないと見なされた者に対して極めて厳しい態度をとるからです。ASDが定型のように上手く物語ることができないからといって、ASDが反規範的である訳ではありません(むしろASDは定型よりも一般的には規範的です)。この違いについてはまだまだはっきりしないことがあるので、より詳細に研究や工夫を重ねていくことが求められていると言えるでしょう。
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「自閉スペクトラム症の人は共感が苦手だ」と紹介されることがよくあります。しかし自閉スペクトラム症の共感能力というポイントについては、普通思われているよりも注意深く理解する必要があります。
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