オンラインで全国対応 東京のひきこもり家族支援・相談・カウンセリングなら
C&C ひきこもり家族コンサルティング
《相談室》〒107-0062 東京都港区南青山2-2-15
東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目駅」5番出口から徒歩1分
自閉スペクトラム症(以下ASD)の人と定型発達(以下定型)の人とのミスコミュニケーションが発生している場合に、定型の人が追い詰められてしまって一定の問題が生じている状況を、カサンドラ症候群と呼びます。これは典型的には配偶者間で生じる問題です。カサンドラ症候群にある人は友人などの第三者に対してアドバイスを求め、第三者は色々とアドバイスしようとするのが普通です。カサンドラ症候群の人に対して、第三者はどのようなアドバイスをすべきでしょうか?
カサンドラ症候群で問題なのは、定型の人がASDの配偶者に対してどのような不満を持っているのかということが適切に言語化されないということです。そこであまり親身になってくれない知人相手に相談しても分かってもらえないということにもなります。仲の良い友人であれば、それでも何らかの問題を感じ取り、当事者の味方になってくれるでしょう。
そのような幸運な場合でも、まだまだ問題はあります。理解のある友人が定型のカサンドラ当事者の感情的な反発に同調してしまって、アドバイスが単にASDの配偶者を非難することに終始しがちであるということです。友人への肩入れは短期的には当事者の鬱憤を晴らすことに役立つかもしれませんが、根本的解決にはなりません。結婚生活はずっと続いていくものですから、一時的な慰めだけでなく、どこかで根本的に反省することが必要になります。
理想的には、友人からアドバイスすべきことは、ASDの人と定型の人との間には夫婦像に違いがあるという指摘だと言えるでしょう。ASDの人と定型の人とのミスコミュニケーションが夫婦間で生じている場合の多くで、ASDの人と定型の人が目指している夫婦像が異なるという背景があります。どのように異なるのかは一概には言えませんが、ASDの側は感情的交流に消極的であり、定型の側は感情的交流に積極的です。定型の方にしてみれば、感情的交流を求めないのは夫婦としておかしいと言いたくなり、相手に反発しか感じないかもしれません。友人にとってもそのような感情的反発に同調することが当事者を喜ばせることもあって、結果的に感情的反発だけが強化されてしまいます。これは短期的にのみ適切な対応です。本当は、双方が夫婦関係に求めていることが(最初から)ずれているということが問題なのです。
夫婦の特定の関係性は、双方の同意があってはじめて持つことができます。もし相手と感情的交流がしたいのであれば、感情的交流を望んでいる人物と婚姻関係を設定する必要があります。感情的交流を夫婦関係の当然の構成要素と思ってしまうと、そのようなことを望んでいない人が世の中には存在し、相手方がたまたまそうであるという事実を見落としてしまいます。それを踏まえた上で相手方とどのような選択をするのかは本人の問題です。またその点に第三者が介入すると、終わりのない混乱に巻き込まれていくことにもなりかねません。よって、一般論としては、友人を含む第三者としては、夫婦関係で困っている当事者が客観的に認識すべき夫婦間の相違を認識することに限定してアドバイスしていくことが望ましいと言えるでしょう。実際に自分たちの関係の行く末を選択すべきは当事者であり、第三者はその選択に役立つ指摘はしてもよいにせよ、こじれさせるようなことは控えるのが望ましいでしょう。
---
本サイトを運営している相談室「C&C」では、その背景に多くASDの事例が含まれている「ひきこもり」当事者やご家族のご相談を中心に各種相談にのり、問題解決の手助けをしております。お悩みを抱えている方は、こちらのトップページより当相談室の概要をご確認のうえ、ぜひお問い合わせください。
身近な人が自分の話に共感してくれない、という悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
いつも「なぜ共感してくれないの!」と思ってイライラしたり悲しくなったりしてしまっていませんか?いつもそういったことを繰り返していては心の健康を損なってしまいます。どうしたら良いでしょうか?
「自閉スペクトラム症の人は共感が苦手だ」と紹介されることがよくあります。しかし自閉スペクトラム症の共感能力というポイントについては、普通思われているよりも注意深く理解する必要があります。
開室時間 | 10:00-18:00 |
---|
定休日 | 年中無休(12/30-1/3を除く) |
---|
お電話いただいたときに不在の場合は、後ほどこちらから折り返しご連絡いたします。こちらからのお電話に差支えのある場合は、その旨を留守番電話でお伝えください。
お電話でのお問合せ
お電話をいただいた際に不在の場合は、後ほどこちらから折り返しのご連絡を差し上げることもできます。
ご希望の方は、留守番電話にその旨をお伝えください。電話対応時間は原則10-18時となっております。営業は内容問わずお断りしておりますのでご了承ください。
LINEでもお問合せ受付中
LINEでもお問合せが可能です。以下のボタンを押すと、スマホならそのままLINEに移り、PCではQRコードが表示されます。
お問合せフォームからのお問合せ、ご予約は24時間受付しております。お気軽にご連絡ください。