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ある人が自閉スペクトラム症(以下ASD)であるかどうかは、かなり見分けることがかなり難しい問題です。ASDであるかどうかを診断できるのは医者だけですし、診断されたとしても本人や周囲の人が診断に納得しない場合があります。そのような納得のいかなさの根源を考えてみると、性格と障害の識別が誰にとっても難しいという事情があると思われます。そこでこの記事では性格と障害の違いを考察したいと思います。
特にASDと見分けにくい性格は、いわゆる内向的性格です。内向的性格を持っている人はあまり社交的ではなく、他人と積極的に交流しないように見られる人です。ASDの人も他人との関係で交流頻度が下がっていくという特徴がありますので、両者の区別が問題になる訳です。しかしながら、内向的性格とASDには大きな違いが二つあります。
第一に、内向的性格の人は他人との交流を一切必要としていない訳ではないということです。内向的性格の人は、親しい人と密接で深い交流をすることを、広く浅い人付き合いよりも好みます。外向的性格の人のようにパーティに頻繁に出かけることは無くても、誰か身近な人と密接な交流を持っています。他方で、ASDの人は本質的に他人と関心を共有することに(定型発達の人と同じような)関心は持っていません。ただし、ASDのこの特性は非常に見えづらくなっています。というのもしばしばASDの人は自分自身も他人との交流が必要であると誤信しており、かつ通常ASDの人は自分の関心を(共有することではなく)単純に話すという行為には興味を持っているからです。したがって、内向的性格とASDは(観察が難しいものの)身近な人との交流に対する向き合い方で異なっています。
第二に、内向的性格の人は、人付き合いにおいてASDの人が抱えるような問題を生じさせることがないということが言えます。内向的なのか外向的なのかということは、人がどのような仕方で心のエネルギーを補充するのかという観点からの区別であって、トラブルなく人付き合いをすることができるかどうかという区別ではありません。ASDの顕著な特徴は、(当事者が認識していない場合もあるにせよ)定型発達の人との間で特有のコミュニケーショントラブルを引き起こしてしまうということです。楽しみながら他人との交流することができるかどうかは、他人との円滑な交流がそもそも可能かどうかということとは、異なります。
これらの違いのために、内向的性格とASDは区別されます。実際に、外向的性格だがASDであるという方も、内向的性格だがASDでないという方もいらっしゃいます。性格と障害をきちんと区別した上で、適切な問題解決をしていく必要があります。
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「自閉スペクトラム症の人は共感が苦手だ」と紹介されることがよくあります。しかし自閉スペクトラム症の共感能力というポイントについては、普通思われているよりも注意深く理解する必要があります。
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