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ひきこもりオンラインハンドブック
障害の克服は「認識」から 障害概念の本質への考察

障害の存在をまず当人と周囲が
認識することが、双方が障害を
乘り越えていく第一歩です

他の記事でも解説しているように、自閉スペクトラム症(以下ASD)であるかどうかにつき医師の診断を受けることが非常に重要となってくるケースがあります。そのケースとは、医師の診断を受けることが、本人の抱えている問題を本人と周囲の人が理解し、客観的に適切な対応に切り替えていくために必要になる場合です。とはいえ、精神科を受診することを本人が忌避してしまうことがあります。なぜ精神科の受診が難しくなってしまうのでしょうか?その原因は、障害に対する差別・偏見に関する問題であると思われます。

 

残念なことに日本社会には障害者一般に対する差別がまだまだ残っているということが現状です。露骨に不利益な取り扱いをされなくても、健常者から完全に切り離された全く違うグループに属する者として障害者が疎外されてしまうということもあります。そのため、障害者という属性を持っていることは日本社会の中ではまだ決してニュートラルな属性ではありません。むしろ概ね不利になる属性として位置付けられていると言えるでしょう。

 

よって、障害があるかどうかの診断が合理的・客観的に必要となってくる場合であっても、その点を明らかにする際には、当事者に大きなプレッシャーがかかることになります。とりわけ ASD や ADHD などの発達障害の場合は、障害があるかどうかが素人には分かりにくいこともあり、ASDであるかどうか診断を受けること自体が大きな壁になりがちです。最も深刻なケースは、当事者自身が障害者に対して差別意識を持っている場合です。そのような人物が、自身が差別意識を持っているグループに自身が含められるということを全力で否定しようとするのも、当然の成り行きだと思われます。

 

以上のような障害に対する見方は社会全体に根強く、個人単位でも容易には克服しがたいものであると思われます。しかし、よりニュートラルに障害を捉えられるように考えを変化させることは不可能という訳ではありません。障害という言葉には、当事者の内に何か良くない性質が存在するというニュアンスが伴ってしまっています。ですが障害という概念には本来、「人が一定の活動をするために一定の工夫が必要になる」ということしか含まれてはいません。その意味では、ものを見るために眼鏡が必要になる人も障害を持っているのであり、ASD などの発達障害も、生きていく上で相応の工夫が必要になるという状況を表しているにすぎないのです(違いがあるとすれば、ASDの人には眼鏡のような手っ取り早い解決法がないという点です)。発達障害は、当事者の内側(心や頭)の中にある何かというよりも、当事者と社会、当事者と生活、当事者と周囲の人々との間にある困難な関係のことを表すと理解する方が啓発的でしょう。

 

ポイントとなるのは、障害が乗り越え可能だということであり、そして乗り越え可能な事象にするためには、まず最初に障害を障害として把握する必要があるということです。ASDの問題には、特にこの点が当てはまります。ある人がASDであるかどうかを判断することが重要なのは、定型発達者がASDの人を差別するためではなく、むしろ定型発達者がASDの人を誤解のゆえに不当に取り扱うことを防止するためです。違いを乗り越えて双方がストレスなくコミュニケーションするためには、当事者の間の違いを少なくとも一方が(できれば双方が)認識する必要があります。その当事者の間の違いこそが障害の本質であるということが把握できれば、よりニュートラルに障害を捉えることが可能になってくるかもしれません。そのような可能性を模索することが、個人単位でも社会全体でも望ましいと言えます。

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