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ひきこもりオンラインハンドブック
ひきこもり支援の原則としての「個人の尊重」

ひきこもり支援においては、ひきこもり当事者や他の家族の意志を確認し、尊重することが必要です

当相談室がひきこもりに関するご相談を受けるに当たって、特に大切にしている価値があります。それは個人の尊重と呼べるものです。多くの人が個人を尊重することが大事であるということに賛成しています。ひきこもり相談の中でも、それは同じです。この記事ではひきこもり問題における個人の尊重について解説したいと思います。

 

個人の尊重という考え方は、ひきこもり本人に対するご家族のスタンスに関して最初に重要になります。ひきこもり本人に対してご家族が距離感を失ってしまう、という広範に見られる問題があるからです。成人のひきこもりは成人している訳ですから、いろいろな点で支援を必要しているであろうとはいえ、幼子のようにご家族の保護・監督の下に暮らしている訳ではありません。ひきこもり本人に対して相手方の同意なしに一方的に物事を進めたりことは適切ではありません。しかし、事実として、経済的に扶養していると事実上の力関係が発生し、ひきこもり本人をご家族が抑圧してしまうということが起こりえます。他人に依頼してひきこもり本人を説得して家から連れ出してもらうということも、遺憾きわまることに実例がありますが、厳禁です(そのような「引き出し」を請け負う事業者は法的責任を追及されています)。そのようなスタンスは常に戒められなければなりません。それが個人を尊重するということです。これはひきこもり本人には何も働きかけるべきでなく、何も要求するべきでないということではありません。むしろ全く逆です。ひきこもり本人に対して客観的に合理的な要求をすることは、相手方の主体性を認めていることになるので、相手を個人として尊重していると言えます。合理的に求めれば説得に応じてくれるような主体として相手をみなしているからです。ひきこもり本人に対して(例えば)部屋を明け渡して欲しい場合は、ストレートにそのことを要求しましょう。ただし、同じように相手から合理的な抗議が提出された場合には、今度はこちらも誠実に応答せねばなりません。

 

個人の尊重という考え方は、ひきこもりご家族のメンバー間の関係性にも関わっています。ひきこもり本人の問題を自己責任で片付けることなく、家族全員の問題だと位置付けていただくことは、適切かと思われます。しかしひきこもり問題がご家族全員の問題として理解されると、しばしば解決も家族全体で考えていこうというスタンスになりがちです。ひきこもりご家族のメンバーそれぞれがひきこもり問題を考えるということにはぜひ取り組んでいただきたいのですが、家族全体で早急な意見の一致を図るスタンス、あるいは家族間での意見の相違を隠蔽するようなスタンスは問題です。というのも、家族のメンバー間で意見は一人一人違っているからです。その差異を無視するのは、家族の成員一人一人を個人として尊重していないと言えます。それどころか、家族間での集団的で曖昧な空気がひきこもり問題の解決を遅らせているとまで言えます。というのも大抵の場合に、ひきこもり問題に対して適切な対応策が採用されないのは、対応策に関して家族のメンバー間に不一致があり、しかもその不一致について意識的でないからです。家族メンバー間の意見の相違を尊重し、一人一人が自分の考えを明らかにする機会を作るようにすることをお勧め致します。

 

この記事ではひきこもり問題における個人の尊重について述べてきました。個人を尊重することは、ひきこもり本人やご家族に対してその意志・意向を無視し、不正な侵害を加えないという観点から重要ですし、問題を適切に解決していく方法論としても欠かせないものになっています。ぜひご家族の中での個人の地位を再考していただければと思います。

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