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ひきこもりオンラインハンドブック
ASDが自分に悪意を持っていると定型が深読みしてしまう理由(自閉スペクトラム症の人と定型発達の人との付き合い方⑧)

ASDが矛盾を取り繕うことをしない時
定型はそこにありもしない
魂胆を読み込むことがあります

昨日
昨日

自閉スペクトラム症(以下ASD)の人と定型発達(以下定型)の人が会話しているときに定型の側に発生する違和感の一つに、次のようなものがあります。それは今ちょうどASDの人が話していることが、少し前にASD人が話していたことと整合的でないと思われるということです。少し前というのは、数日前または数時間前という場合もありますが、数秒前という場合もあります。定型の側にこのような違和感が生じた後で、定型がそのことについて指摘すると、今度はASDの側が何を指摘されているか分からず、違和感を抱くということもあります。この記事ではこのタイプの違和感が両者(特に定型)に生じるのはなぜか、解説したいと思います。

 

他の記事でASDの特徴の一つとして、大局的整合性の欠如ということを挙げています大局的整合性の欠如というのは、論理的な矛盾ではないが、普通の人が一貫しているとは見なさないような態度について言っています。定型の人に比べると、ASDの人は大局的整合性に弱く、局所的整合性に強いので、定型との間に摩擦を生じさせることがあります。実はこの特徴が上で言及した違和感とも関係しています(「整合的でない」と思われることからも関係があるだろうということが分かります)。

 

一般的に、定型の人は、会話の途中で自分が以前に言っていることと矛盾しないように、また矛盾しているように見えないように会話しています。つまり、思ったことを素直に話している訳ではありません。発言内容の抽象度を高めたり低めたりすることによって、自分の以前の発言と整合的になるように話すことは大抵の定型にとって極めて簡単なことです(意識的に行うのは難しいですが)。矛盾しそうになると(矛盾して見えそうになると)留保を付け加えるということもあります。例えば「これは不満があって言っているのではないのだが」といった発言を加えるといったことです。

 

それに対して、ASDの人はそのような整合性に配慮した発言を行わない傾向にあります。つまり一言一言、他の発言と切り離して発言するということです。残念なことに、ASDの人にとって自然なことでも、定型の人に対してミスリーディングな態度になっているという場合はあります。相手(ASD)を定型と信じ込んでいる定型の人は、相手(ASD)が整合的でない発言をすること、相手(ASD)が整合的でない発言をしていると自分(定型)が解釈することを妨げる措置を相手(ASD)が採らないことから、相手(ASD)が何らかの魂胆を持っていると解釈しがちです。魂胆ということがキーワードになります。ASDの人は(定型と比べて)本当に大局的整合性を持っていない場合があるのですが、定型の人が大局的整合性を補って解釈してしまうということがあります。そのような補われた大局的整合性が魂胆とでも呼ばれるものです。しかしながら、現実にはそのような大局的整合性はASDの側に存在しないので、定型の人の設定するそのような「整合性=魂胆」は誤解以外の何らのものでもありません。

 

定型の人がこのように「整合性=魂胆」をASDの人が持っていると誤解し始める直前に、定型の人の心には違和感が生じます。これが最初に言及した違和感です。「整合性=魂胆」を補って定型がASDを解釈してしまうのは、心に生じる違和感を解消するためです。魂胆を補って読めば違和感は消える訳です。ただ上で述べたようにそれは誤解以外の何らのものでもありませんし、しばしば自分(定型)に対する何らかの否定的なスタンスを相手が持っているということが魂胆を読み込むことの内容なので、それは定型の側に非常な心理的ストレスを産みます。違和感を解消するための解釈である以上、避けがたいところがあるのは確かです。しかし魂胆を読み込むことが誤解である限りそれは避けなくてはなりません。つまり定型の人にとって大事なのは、違和感が生じたところで立ち止まるということになります。

 

会話していて違和感が生じたら、特に整合性に関して違和感が生じているなら、相手が定型でなくASDである可能性があります。自分が全く想定していないような誤解を相手からされることが頻繁にあるという場合、自分がASDである可能性があります。よく問題が発生する相手と次に会話する機会があれば、自分と相手が何に躓いているのか、観察してみてください。

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