C&C ひきこもりオンラインハンドブック
ストレス解消のための「ひとりカラオケ」の勧め

ひきこもり問題に取り組んでいるご家族の中にはストレスで押しつぶされそうになっている方もいらっしゃいます。そういった方のために、できるだけ早くひきこもり問題から生じるストレスを低減させることをC&Cは使命としております。しかしひきこもり問題からのストレスを素早く低減させていくにせよ、その進みは短期間で目に見えるほど速くはありません。そこでストレスを発生させないだけでなく、ストレスを解消するための取り組みも必要になります。

C&Cがお勧めしているのは、ひとりカラオケです。ひとりカラオケとは、カラオケボックスに一人で行って一人だけで歌うことです。歌うことによってストレスが低減することは明らかです。一時間程度でも効果がありますし、二時間になれば心理的ストレスが軽減されたことがはっきりと分かります。カラオケボックスは数駅に一つは必ずありますし、価格も安価です。歌うこと自体には特別な訓練は必要ではなく、手頃なストレス解消法であると言えましょう。歌うことはスポーツよりもハードルが低く、万人向けのストレス解消法であると言えます。カラオケボックスが日本特有の仕組みなのも、日本の風土にあったストレス解消法であることの証拠であると思われます。

他方で、ひとりカラオケに抵抗感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。まず、カラオケには数人で行くものということを常識とされている方は、ひとりでカラオケに行くということに引け目を感じられるかもしれません。しかし実際にカラオケボックスに足を運んでみると、多くのカラオケ客が一人だけで来店しているということに気付きます。ひとりカラオケは決してマイナーな利用方法ではなく、店側もひとりカラオケを訝しむということもありません。次に、カラオケを娯楽として捉えてしまい、カラオケに時間を使うことを躊躇うという方もいらっしゃるかもしれません。確かに歌うことは娯楽として優れているかもしれませんが、ここでお勧めしているのは、ストレス解消法としての歌うことです。目的が娯楽ではなくストレス解消なのですから、カラオケに時間を使うことは時間を適切に用いていると言えると思われます。最後にコストの問題があります。コストに関しては他の支出とのバランスを考えるという一般的な基準しかありませんが、ストレスから多くの問題が発生していることを考えると、一定の支出をカラオケに割り当ててストレスを解消させることは合理的な支出であると言い切れると思われます。

ひとりカラオケで大切なのは一度カラオケボックスに一人で行って歌ってみることです。二時間ほど歌えば、ストレス減少効果はほぼ確実に感じられます。そのような体験が一度でもあれば、ストレス解消のための一つの強力な手段を手に入れたことになります。後は、自分の日々のストレス具合に応じて、適切なタイミングでその手段を活用すればいいだけです。ひとりカラオケによって多くの人のストレスが減少することを願ってやみません。

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