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ひきこもり当事者の責任の明確化に関する責任

ひきこもり状態を解消していくためには、ひきこもり本人の人生について親が責任を負うことを止める必要があります。他の道はありません。というのも、ひきこもり本人の人生であるにもかかわらず客観的に適当と言える限度を超えて親が責任を持ってしまうということは、ひきこもり問題の本質的特徴であるからです。もし仮にひきこもり本人の人生について親が責任を負いたいと親自身が思っているのであれば、ひきこもり状態は(親の観点からは)最も望ましい状態であることになり、何ら変更の余地はない(少なくとも根本的なものは)ということになってしまうと思われます。

 

逆に親が本人の人生について責任を負うことを止める決心がついた場合は、どのようにすればいいでしょうか? ここで良くある展開は、本人の人生に関する責任を親から本人へ移転するということをいきなり親が主張し始めるということです。これも決して不当なやり方であるとは言えません。そもそも本人の人生について親が責任を負うべき真っ当な理屈が存在するようなケースはほとんどないと思われます。大半のケースで、親に子供の人生に対する包括的な責任は第三者から見ると全く存在しないように思われるのです。

 

それでも、これまで親が(あまり明確に合意して来なかったものの)引き受けてきた責任を、子供に対して移転するという構成を採ってしまうと、責任の移転自体が新しい一つのアクションになります。そのアクションによって大きく影響を受けるひきこもり本人は、そういったアクションに強く抵抗することが予想され、結果としてあまり問題の解決に繋がらなくなってしまいます。もっとより良い方法が無いのか、良い知恵が求められているところです。

 

別の方法として考えられるのは、親から本人への責任の移転として現実を整理していくのではなく、本人に対して自ら責任を負っている事柄と、自らが責任を負えない事柄(親や国が責任を負わなければならない事柄)を区別するように要求するというものです。本人がひきこもり状態に陥ってしまい親が責任を負わざるを得なくなったのは、本人が自らの人生について責任を負っているという自発的な発信を行わないために、親が介入せざるを得なくなってしまったという事情があります。この事情の背後には本人の両義性把握能力の低さがあるので、親が子供に対して自発的な責任引き受け言明を期待することには意味がありません。ここで方法として提案されているのは、自らの責任領域を明確化することに子供が責任を負っているということ及びそのことに基づいて子供に対して自らの責任を明確化することを親が求めているということを、親が積極的に子供に説明していくということです。

 

これは実質的には、子供が責任を負わなくても良い事実(例えば障害の存在)に関して親の側から事情を整理していくということに他なりません。というのも、両義性把握能力の低さといった本人に責任があるのかどうか不透明な部分を放置したままだと、本人が(客観的に見れば不当に)押し付けられている部分について責任追及を避けようとするばかりに、本人が(客観的に見て正当に)責任を負うことを求められている事象についてまで本人が責任を否定するようになってしまうからです。これがひきこもり本人の主張がしばしば社会的に全く受け入れられないものとマジョリティに見なされてしまう原因になっていると思われます。

 

親が取り組むべきであるのは、このような責任の明確化について本人が責任を負っているということを確認しつつ、その責任を明確化するように子供に求めることです。責任の明確化を求めることは、責任を引き受けさせることよりは相手方に与えるプレッシャーが少なくて済むので、相手方の反発もそれに合わせて低減させることができる方法になっていると思われます。責任に関する責任ということは、話を非常に複雑にしてしまうようですが、このレベルで事象を捉えなければ、ひきこもり本人と建設的に話し合うことは難しくなってしまうと思われます。

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