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定型(定型発達の人、以下同様)がASD(自閉症スペクトラム症の人、以下同様)との関係で犯してしまう失敗の一つに、トラブルが発生している際に「相手のためを思ってしたことである」という趣旨の言葉によって自分の言動を正当化するということがあります。これは定型の側が定型に対してのみ有効な人間関係の振る舞いをASDに対しても適用してしまう一類型です。この記事ではこのタイプの失敗を解説します。
トラブルが発生している際に「相手のためを思ってしたことである」という趣旨の発言をするのは、例えば次のような意図の下で行われます。それは、相手が自分の過去の特定の行為について怒りを向けている際に、その特定の行為が怒っている当の相手のために行われたものであるということを相手に告げることによって、相手の気持ちを和らげるという意図です。
このような意図が定型とASDとの間のコミュニケーションに問題を引き起こします。なぜならASDはしばしばこのような意図を相手方に読み取ることができないからです。定型が定型に対してこのような意図で話している場合は、相手方を宥めようとするこの意図それ自体が相手に対して伝わることを期待して話しています。他方でASDは、このような相手方(自分)を宥めようとする意図を上手く受け取ることができない場合があります。
おそらく、宥めようとする意図が伝わることの方が、定型と定型との間でも関係性を改善するためには重要なのでしょう。単純に「相手のためを思ってしたことである」という情報が伝わることが重要なのではなく、その情報伝達によって相手との関係性を改善する意図が相手に伝達されることが重要だということです。これが定型とASDとの関係では、難しくなります。そのため件の発言は、定型が思っていたような効果を発揮することができない恐れが高まります。
問題が複雑化するのは、定型の側でASDに対して自分の意図が伝達されていないことにさえ気付かないことがあるということです。代わりに、定型は自分の意図が伝達された上で相手の現実の言動が引き起こされていると考えがちです。これがトラブルを増大させていくことは明らかです。
このようなトラブルを避けるためには、定型の側でそもそも定型向けにしか過ぎないような対応方法をASDに対してとらないことです。どんな相手にも同じアプローチで上手くいく訳ではありません。臨機応変にアプローチを変更していくことが大切と考えます。
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