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真面目なコメンテーターの
真似が効果的な理由とは?
自閉スペクトラム症(以下ASD)の人と定型発達(以下定型)の人とが付き合っていく際に、定型の人が身につけるべきノウハウがあります。それはどんなテーマでも「べき論」でやり取りする話し方をマスターするということです。ここではべき論とは「〇〇すべきである」といった形をとっているかまたは簡単にそのような形に書き直すことができる発言のことを言います。この記事では何故定型の人がべき論でASDの人と向かい合うべきなのかを考察します。
定型の人と定型の人が会話する場合に、どのような状況でべき論を使ったり使わなかったりするのかを考えてみましょう。定型の人がパブリックに望ましい在り方について話しているときは、べき論を使います。仕事などのフォーマルな場面では「○○すべきである」という言い方が多くなります。他方で、日常的な会話の中では、特に一対一のやり取りの場合は、あまりべき論に沿った言い方をしません。それは定型の人と定型の人との間ではべき論だけで話すのは窮屈に感じられるからです。定型の人にとっては「○○すべきだができないんです」「そうですよね」といった仕方で規範と規範に従っていない現実をお互いに確認し合うことが日常会話の一つの話法として確立されています。いわば建前としての規範水準と本音としての規範水準がずれているダブルスタンダードが日常会話のメルクマールとして積極的に位置付けられている感さえあります。
このような定型の人に馴染みのあるダブルスタンダードは、ASDの人にとって理解しにくいものです。ASDの人は、どちらかの規範を本当の規範だと位置付けないと、安心できない傾向にあります。ASDの人が内的に真の規範という位置付けを与える規範が、定型の人にとっての「本音としての規範水準」であれば、ASDの人は定型の人にとって寛容な人に見えます。逆にASDの人が内的に真の規範という位置付けを与える規範が、定型の人にとっての「建前としての規範水準」であれば、ASDの人は定型の人にとって厳格な人に見えます。しかしいずれにせよ、ASDの人には定型の人が想定するようなダブルスタンダードは存在せず、定型の人がASDの人と付き合っていくためには、基準を一元化する必要があります。その一元化の方法が「建前としての規範」だけで話すこと、つまりべき論だけで話すことになります。
ではどのようにべき論での話し方を身に付けるべきでしょうか? 日常的にべき論を使っていることが容易に観察できるのは、テレビの(真面目なタイプの)コメンテーターです。彼らは常に「○○すべきである」ということをコメントしています。例えば政治家に対して「説明責任を果たすべきである」というコメントをしています。コメンテーターは、個人的な気持ちを述べることが仕事の主要な内容ではありません。というのもコメンテーターが個人的な気持ちを述べていたとしても、視聴者がその気持ちに共感できない場合は番組に貢献できないからです。したがって、コメンテーターのように話すということを意識すると、べき論だけで話すことを身に付けられると思われます。
日常的な場面でべき論を多用するということは定型にとっては不自然に感じられ、そのような話し方の習得はある程度難しい課題になると思われます。しかし、べき論で話すことによってコミュニケーションが円滑化するのであれば、努力は十分に報われます。ASDの人と定型の人との間のコミュニケーションで悩まれている定型の方には、べき論でASDの人と話してみることに一度トライされることを強くお勧め致します。
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