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ASDの特徴の根本背景としての
自分と他人の非対称性の意識の弱さ
自閉スペクトラム症(以下ASD)の人が苦手にしていることを特徴付ける一つの仕方は、ASDの人が自分と他人との非対称性について定型発達(以下定型)の人よりも意識しづらいということがあります。これは社会のマジョリティが定型であることとあいまって、ASDの人がさまざまなことを体系的に誤解する原因となっています。この記事では体系的な誤解の構造とそれを是正することの難しさについて説明します。
自分と他人との非対称性というのは、定型の人は第三者にとって成り立っているということと自分にとって成り立っているということを自覚的に区別しているということを指します。定型の人はいわば個人的な観点では真ではない言説を日常的に他人に対して話しているということです。これはいわゆる建前と本音の区別に対応しますが、より幅広い現象です。定型の人と定型の人との間では、社会の中に流通している言説はそれぞれが受け取る際に割り引かなければならないということが暗黙の了解になっています。
他方で、ASDの人は自分自身でそのような二重性のある話し方をしていません。そのために、定型の人がそのような二重性を前提にした語りを行なっているということに気付いていない場合があります。そのような気付きの欠落が、ASDの人に誤解を生じさせます。世間的に流通している言説を額面通りに受け取るべきであり、そのように皆が受け取っているという誤解です。ASDの人が比較的規範的に見えることが多いのも、このような傾向性が原因になっていると思われます。
このような誤解を是正するのは難しい点もあります。というのも、社会的に流通している言説を割り引いてはいけないということも、社会的なルールの一つであるため、公共的な関係性の中でASDの人に伝えられるということが少ないからです。誤解しているASDの人にとっては、なぜ自分自身の規範性が他人にとって好ましくないと思われる場合があるのか、理解に苦しむかもしれません。なぜならその規範性は相手方も共有していると(少なくとも黙示的に)認めているものだからです。したがって、ASDの人に対して誤解を解くための説得的な説明を提供するには、上で述べたような抽象的な構造自体を説明する必要になっていると思われます。
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