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「ASD=コミュ障=底辺」といった
雑な誤解に陥らないために
自閉スペクトラム症(以下ASD)という障害に対するよくある誤解の一つに、ASDは対人関係が苦手であるから社会的地位も低いはずである、逆に社会的地位の高い人物にASDの障害を持った人はいない、というものがあります。実際には、多種多様な極めて高い社会的地位についておりかつASDの障害を持っている人物は(日本にも)沢山います。この記事ではASDについてのこのタイプの誤解について解説したいと思います。
まず、対人関係の得意不得意と社会的地位の高低は、事柄として異なるということがあります。社会的地位は対人関係だけで決まる訳ではありません。対人関係を上手くこなすことが仕事のほとんどを占めるということがない限り、対人関係における不利益は社会的地位を決定しません。あるいは、対人関係処理の巧拙が人物評価の基準になっていない限り、対人関係は社会的地位に影響を与えないとも言えます。このことが見えにくくなるのは、いわゆる会社員は対人関係を上手く調整することが仕事の重要な部分になってきますし、しばしばそれが主要な評価基準になってしまうからです。したがって、集団の規模が小さい会社ではASDは相対的に不利に評価されてしまうということはありえます。しかし必ずしも対人関係が社会的地位と直結する訳ではないということは言えます。
次に、ASDという障害は、定型発達(以下定型)と比較した場合に短所だけでなく長所も持っているということです。ASDの短所が(定型との)コミュニケーション能力の低さであるとすれば、ASDの長所は事物に対する集中力です。ASDの人は他人に煩わされることなく狭い領域に持続的に集中することができます。およそ集中力は成功のための重要な資質であると言えるでしょう。ASDで社会的地位が高くなるのは、本人が上手く集中力を発揮できるような事柄に取り組むことが適切な環境で可能になったケースであると思われます。
これらのポイントを押さえると、社会的地位の高いASDの人を見ても不思議に思うことはなくなると思われます。これは二つの方面から重要です。一つには、ASDという障害に対する偏見は、ASDという障害を抱えているとコミュニケーション能力が無いために社会的に劣位に置かれ続けるという想定に起因する面があるからです。もちろん社会的地位を重視すること自体にも問題がありますが、ASDが低い社会的地位と結び付けられることが無くなれば、それはASDに対する偏見を減少させることに寄与することが期待できます。
もう一つは、高い社会的地位についていることから、ASDでないはずであるということが帰結しないということです。高い社会的地位についていても特定の問題を解決できなくて苦労する、非常な心理的苦痛を被る、ということはあります。ASDによるコミュニケーショントラブルによってそのような苦労や苦痛が引き起こされている場合、自分自身の状況を客観的に知るということが大切です。その際にASDという障害の可能性が高い社会的地位のために自動的に検討から排除されてしまうのは問題であると言えます。
以上がASDと社会的地位の関係になります。社会的地位の高低には関係なく、ASDという障害にまつわる色々な問題に適切に対処することは必要になります。結論としては、そういった合理的対応の前提として、ASDと社会的地位の間にある誤った想定を取り除いておくことが重要になるということになります。
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