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ASDの人を怒らせやすい「未来への希望的観測」(ASDと定型との付き合い方55

定型発達の人(以下では定型)がASDの人(以下ではASD)を怒らせてしまいやすいパターンというものがあります。この記事ではそのようなパターンの一つを紹介したいと思います。定型と定型との間では、未来について曖昧なコミットメントを行うことは普通のことです。例えば悩んでいる相手に「きっと幸せになれる」と発言するといったことです。しかしながらこのタイプの発言を定型がASDに対して行うと、相手を怒らせてしまうことがあります。

 

ASDは定型と比べると、両義的な事柄に対する把握能力が低く、一義的な受け取り方しかできない傾向があります。一義的な話の受け取り方をすると、相手の話の中に矛盾を見て取りやすくなります。両立し難い二つのことを曖昧に受け取ることができないからです。未来に対するコミットメントを定型がASDに対して引き受けるべきではないのは、このことと関係します。

 

未来に対する我々の見通しは様々な要因によって左右されます。そういった見通しは間違っていることもあれば正しいこともあります。一般に、定型は未来に対してあまり予測の精度が高いと考えません。それは何か未来に向けて行動を起こすと、その行動によって状況が変わるために、未来全体も変わるからです。他方で、ASDはそのような多段階的な未来観を持ちにくいという特徴があります。この差が定型とASDとの間で摩擦を引き起こします。定型がASDに対して未来について明るい希望を述べるとき、そこには暗に多段階性が予定されているのですが、ASDはその話を多段階的に受け取ることができず、現状での見通しについて述べていると思い込むことがあります。

 

そもそもトラブルが起きている思わしくない状況においては、その瞬間における未来予測は悲観的であると思われます。それが楽観的であるならば、自然と問題が解決されていくからです。定型はそのような状況に対して多段階的な構想を暗に持つことによって問題を解決するという前提に立って未来に関して明るい希望を述べているに過ぎません。それにもかかわらずASDが現状での見通しの話だと思うと、当然に悲観的な状況観測に基づいて反論を行うことになってしまいます。

 

このような事情があるので、定型は安易に未来に対する肯定的な(多段階的な)予測を述べるべきではありません。ASDが多段階的な取り組みを一人で実現できない状況で支援するとしても、定型は全体像を相手と共有しようとするのではなく、ステップバイステップで道を示すべきです。このような関係性によって、安易なコミットメントによってASDの怒りを買うという事態が避けられると思われます。

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