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ひきこもりと「親の責任」の問題再考:両義性と一義性という立場から

ひきこもり問題に関わっているとほとんど必ず目にするのが、親の責任問題です。本人がひきこもりになってしまったのは、親のせいなのではないかと思ってしまうという問題です。そのように思ってしまうのは、ひきこもり自身であることもひきこもり両親であることも、それ以外の第三者であることもあります。ひきこもりにおける親の責任について考えてみましょう。

 

大まかには、ひきこもりは親の育て方によって生じる問題ではありません。というのも、ひきこもりのほとんどのケースにおいて、ひきこもり本人と社会との間のミスコミュニケーションを具体的に特定することができるからです。ひきこもり本人はほとんど全ての場合に社会一般の水準よりも両義性に対するコントロール能力が低く、そのために社会的関係を喪失していると言えます。そしてそういったコントロール能力の低さと親の育て方の間に因果関係があるということはほとんどのケースで合理的に推定することができません。

 

ではなぜ親の責任が問題にされているのでしょうか? 一つにはひきこもり本人が社会的関係を上手く処理できなくなっている事象そのものを正確に記述することが難しいからです。問題は両義性を把握する能力の低さにあるのですが、両義性を具体的に説明しようとすると、言語の力によって両義性が一義的なものに変換されてしまい、ポイントが伝達されないからです。だから一般には、ひきこもり本人が抱えている問題が両義性を手がかりにして語られるということ自体がないのです。

 

もう一つの原因は、親の責任を追及することによって、何とか問題を理解可能な範囲に収められないかということを関係者が常に模索しているということです。親の育て方が悪かったということにすれば、具体的に何が悪かったのかについて合理的な説明を与えることができなかったとしても、事象全体を理解可能なものにすることができるということです。理解可能な範囲に問題を収めることが目的なので、親の責任論が責任追及に通常必要とされる精度を備えることはありません。ほとんど難癖レベルの話でしか親の責任を語れないのですが、それでも親の責任論が展開できれば、何とか事態を理解可能にすることができると当事者が思い込むために、親の責任が追及されるのです。

 

しかしながら、親の責任を追及しても真の問題から遠ざかってしまうだけです。真の問題は両義性と一義性との間の衝突にあります。その衝突を根本的に捉えない限り、ひきこもり問題を上手く解決していくことは難しくなってしまいます。親の責任論はそのような正攻法の問題対処に対する障害になりかねないので、慎重に解きほぐしていくことが必要であると言えます。

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